ストーマ用装具の購入に活用できる日常生活用具給付制度ですが、「どこに申請するのか」「何を準備すればいいのか」と手続きの進め方に迷う方は少なくありません。制度を知っていても、実際の手続きの流れがわからないという方も多くいます。
この記事では、見積依頼の方法から窓口での申請、給付券を使った装具の購入方法、手続きまでの流れをまとめています。給付の内容は自治体によって異なりますので、詳細はお住まいの市区町村の担当窓口でご確認ください。
日常生活用具給付制度とは?

日常生活用具給付等事業(日常生活用具給付制度)は、障害のある方などの日常生活を支える用具を給付・貸与する制度です。対象者や給付内容、利用者負担は自治体によって異なります。
ここでは、日常生活用具給付等事業におけるストーマ用装具の位置づけ、給付対象品目と自己負担額、給付を受けるための前提条件について説明します。
ストーマ用装具の給付制度
ストーマ用装具に対する給付は、障害者総合支援法に基づく日常生活用具給付等事業の枠組みで実施されています。厚生労働省が定める対象種目のうち「排泄管理支援用具」にストーマ用装具が位置付けられています。
ただし、全国一律の制度運用ではありません。対象となる品目や給付限度額、所得要件、申請方法は自治体ごとに定められています。
給付対象品目と自己負担額の考え方
給付対象となるストーマ用装具やストーマケア用品の範囲、給付限度額は自治体によって異なります。全国共通の月額ではなく、地域ごとの基準をご確認ください。
利用者負担も全国一律ではなく、自治体によって異なります。また、給付基準額を超える購入費や対象外品目は、原則自己負担となります。
給付を受けるための前提条件
ストーマ用装具の給付を受けるには、原則として身体障害者手帳の取得が必要です。厚生労働省の身体障害認定基準では、障害認定の対象となるストーマについて、「排尿・排便の機能を持ち、永久的に造設されたもの」と示されています。
ただし、対象条件は自治体によって異なります。たとえば、一時的にストーマ用装具が必要な方や、身体障害者手帳を取得していない方でも給付を受けられる場合があります。
身体障害者手帳を取得する一般的な流れは、次のとおりです。
- 市区町村の担当窓口で必要書類を確認する
- 指定医に診断書の作成を依頼する
- 必要書類を市区町村の担当窓口へ提出する
- 審査後に身体障害者手帳の交付を受ける
手術を受けた医療機関で、医師や相談員から手帳取得について案内される場合もあります。手続きの進め方は自治体や医療機関によって異なるため、案内内容を確認したうえで、市区町村の担当窓口にも事前にご確認ください。
ストーマ用装具の日常生活用具給付申請の流れ

ストーマ用装具の給付申請は自治体によって若干異なりますが、販売業者への見積依頼→市区町村窓口での申請→給付券の受領→ストーマ用装具の購入という流れが一般的です。自治体によっては購入前の申請が必要となるため、申請前に装具を購入しないよう注意してください。
以下では、一般的な流れを3つのSTEPに分けて説明します。
販売業者への見積依頼(STEP1)
まず、ストーマ用装具を取り扱う販売業者へ、給付申請に使用する見積書の発行を依頼します。自治体により利用できる販売業者や見積書の提出方法が定められているため、依頼前に市区町村の担当窓口へ確認しておくと安心です。
ヤガミホームヘルスセンターでは、給付申請用の見積書をオンラインまたは電話で依頼できます。オンラインでの見積依頼は24時間受け付けており、発行された見積書は自宅または市区町村の担当窓口へ郵送されます。
参考:給付券ご利用ご希望の方へ|ヤガミホームヘルスセンター e.よりそうだん
オンラインで依頼する場合は、希望商品をカートに入れ、「見積を依頼する」から手続きを進める流れです。なお、給付制度を利用する場合、オンラインショップで受け付けているのは見積依頼のみとなります。見積書発行後の手続きは自治体によって異なるため、市区町村の担当窓口へご確認ください。
市区町村窓口での給付申請(STEP2)
見積書の準備後は、お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口で給付申請を行います。一般的に必要とされる書類の例は次のとおりです。
- 日常生活用具給付申請書
- ストーマ用品の見積書
- 印鑑
- 身体障害者手帳
販売業者から市区町村の担当窓口へ見積書が直接郵送される場合は、本人による提出が不要となることがあります。また、自治体によっては、マイナンバーが分かる書類や本人確認書類、世帯状況を確認する書類などが必要です。提出する書類は一律ではないため、申請前に担当窓口へご確認ください。
給付券の受領と装具の購入(STEP3)
申請後、給付が決定すると日常生活用具給付券が発行されます。給付券は自治体によって本人へ送付される場合と販売業者へ送付される場合があります。送付先や受け取り方法は自治体ごとに異なる点に注意が必要です。
給付券の発行後は、市区町村や販売業者の案内に沿ってストーマ用装具を購入します。自己負担額がある場合は、販売業者へ支払う形が一般的です。
給付券の手続きと注意点

多くの自治体では、給付券利用の対象期間や給付基準額が設定されており、申請単位も自治体によって異なります。ストーマ用装具は継続的に使用する消耗品であるため、数か月分をまとめて給付申請する運用が行われている場合もあります。そのため、各自治体の制度に沿って手続きを行うことが重要です。
たとえば、1カ月ごとに給付枠が設定されている場合、同じ月の給付をすでに利用していると、追加購入分が給付対象にならないことがあります。給付枠を超えた分は原則として自己負担になるため、購入前に対象期間や利用状況をご確認ください。
申請手続きの時期や方法にも自治体ごとに違いがあります。上半期・下半期ごとに申請を受け付ける自治体や、年1回でまとめて受け付ける自治体もあるため、申請書や見積書が必要となる時期を確認しておくと安心です。
引っ越した場合は、転出前の自治体での給付が受けられなくなり、転入先で改めて申請する必要があります。給付券が残っている場合も自己判断で使用せず、転出元と転入先の担当窓口へご確認ください。
ストーマ用品に関するご相談はヤガミホームヘルスセンターへ
ストーマ用装具の給付申請は、見積書の準備から窓口申請、給付券の受領、購入まで複数の手続きがあります。さらに、対象品目や給付限度額、必要書類、申請時期は自治体によって異なるため、まずはお住まいの市区町村の担当窓口で確認することが大切です。
ヤガミホームヘルスセンターでは給付申請用の見積書をオンラインで24時間依頼できます。商品を選び、必要事項を入力することで見積依頼が可能です。見積書の準備方法に迷っている方は、申請手続きを進める際の選択肢としてご活用ください。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、自治体ごとの給付条件や手続きを保証するものではありません。
※最新の対象要件、給付限度額、自己負担額、必要書類については、お住まいの市区町村の担当窓口へご確認ください。
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