「ストーマを造設してから、お風呂に入るのがちょっと不安」
「温泉旅行に行きたいけど、周りの目が気になってしまう」
「お風呂が大好きだったのに、ストーマ造設後はシャワーだけになってしまった…」
こんな悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ストーマを造設してからも安心して入浴できる方法や、温泉や銭湯に入る時のポイントをご紹介します。
入浴前の準備や入浴中の注意点、入浴後のケアの方法なども説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ストーマを造設後も今まで通り入浴を楽しめる
ストーマ造設後も、これまでと同じようにシャワー浴や湯船で入浴を楽しむことができます。
「ストーマからおなかにお湯が入るのでは?」と心配される方もいますが、その心配はありません。ストーマは腹部の内側から外に向けて常に圧力がかかっている構造のため、外部からお湯が入り込むことはありません。
入浴は皮膚の清潔を保つだけでなく、血液循環を促進し、心身のリフレッシュにも役立ちますので安心して湯船につかってください。
ただし、安全に入浴を楽しむためには、温度は40度前後のぬるめのお湯に設定することがポイントです。熱すぎるお湯はストーマ周辺の皮膚に刺激を与える可能性があるので、適切な温度管理を心がけることでトラブルを防げます。
ストーマ保有者の自宅での入浴のポイント
ストーマ保有者が安心して自宅で入浴するためのポイントは、ストーマ用装具をつけたままで入浴するか、外して入浴するかによって異なります。
ストーマ用装具をつけたままで入浴する場合
ストーマ用装具をつけたまま入浴する場合は、まずパウチ内の排泄物やガスを処理し、空気を抜いておきましょう。脱臭フィルター付きの場合は、フィルター機能を損なわないよう、装具に付属されているフィルターシールを貼ってから入浴するようにしてください(フィルターシールは装具に付属されていない場合もあります)。
さらに装具をコンパクトに畳んでテープ固定するとより安心です。装具をつけたまま湯船に長時間つかりたい場合、面板の外周部がふやける可能性があるので、入浴前に面板の外縁部を保護する防水テープを貼ることをおすすめします。
入浴後は防水シートを貼っていない場合、装具が濡れているので、乾いたタオルで水分を拭き取りましょう。装具が濡れたままだと服が濡れて不快に感じたり、皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
外周部固定用テープ
ストーマ用装具を外して入浴する場合
ストーマ用装具を外して入浴する場合は、食前もしくは食後2時間以上経過してからにしましょう。
食後すぐは排便の可能性が高いため、タイミングを調整することで安心して装具を外して入浴できます。
装具を外した状態での入浴は、ストーマ周囲の皮膚を流水で洗えるので、清潔さを保つことができます。
万が一入浴中に排便があった場合に備え、ビニール袋を浴室に用意しておくと安心です。
入浴後は、汗をタオルでしっかり拭き取ることもポイントです。汗が残った状態で装具を付けると、皮膚保護剤が汗を吸ってしまい、面板の早期劣化や皮膚トラブルを招いてしまいます。
入浴後にストーマ交換を行う場合には、面板を貼付する部位の水気や汗は優しく拭き取ってから行うようにしましょう。
ストーマ保有者が温泉を楽しむためのポイント

ストーマ造設後でも、温泉や銭湯などを利用できます。
ただし、温泉や銭湯は多くの人が利用する公共の場なので、自宅での入浴と違い周囲への配慮が必要となります。
温泉や銭湯を楽しむために事前準備や注意点を理解し、温泉を楽しみましょう。
温泉での利用者への配慮と押さえておきたいポイント
まずは、自宅でストーマ用装具を外して入浴している人も、温泉では必ずつけたまま入浴しましょう。
入浴中にストーマ用装具を外したり、その場で装具を洗ってはいけません。入浴前はパウチ内に溜まった排泄物とガスを処理し、コンパクトにすると目立ちにくくなります。
そして、入浴前にはストーマ用装具の面板が剥がれやすくなっていないか事前に確認しておくと、入浴中の心配も減るでしょう。
また、比較的空いている時間帯を選ぶのも、気兼ねなく入浴するポイントです。脱衣所や洗い場では、ストーマを造設している部位が壁側に向くようにすると安心感が増し、よりリラックスして過ごせるでしょう。
温泉旅行の事前準備
温泉旅行の際は、ストーマ用装具や防水できるストーマケア用品の予備など必要なものを用意しましょう。
また、人目が気になる人は宿泊施設の家族風呂や貸切風呂などの情報をリサーチしておきましょう。宿泊施設周辺の医療機関情報も事前に確認しておくと安心です。
温泉で人目を気にせずリラックスするためのコツ
温泉で人目が気になる方は、個室の浴場を利用したり、混雑していない早朝や夜の時間帯に行くなど、工夫をしてみるのも良いでしょう。
さらに、貸切風呂のある温泉宿を選ぶのも一つの方法です。
快適な空間を確保して、ゆっくりと自分のペースで温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ストーマ用装具をつけたままでも入浴が楽しめるグッズ
ヤガミホームヘルスセンターでは、安心して入浴を楽しむための入浴補助具を取り扱っています。
バスラックシール
装具全体を覆い、濡らさない防水機能
装具が目立ちにくい目隠し機能で、装具を気にせず入浴時間を過ごせます。
装具の上から貼付する仮留めシールで装具をコンパクトに固定しておけるので、シール本体の貼り付け動作がしやすいです。

入浴用ウォーターガードシート
装具を濡らさず入浴できます!
装具全体をカバーするのでパウチが濡れるのを防ぎます。



パウチにくっつきにくい特殊PVCフィルムシートで装具全体をカバーするので、パウチが濡れるのを防げます。
半透明タイプと透けないタイプ(外出時用)の2種類を展開しています。
透けないタイプは、パウチを目立たなくするために、透けないシールを使用しており、旅行先での入浴や温泉に適しています。
入浴カバー スマート
入浴を楽しめる専用入浴カバーです。
吸水性・速乾性に優れ、UVカット・耐塩素性に対応しており、しなやかで優しい肌触りの生地を使用しています。また、タオル生地とは違うため、お湯を汚しません。
腹巻タイプと紐タイプの2種類があります。
入浴カバー スマート 腹巻タイプ

入浴カバー スマート 紐タイプ

入浴カバー ゆらっと
パウチの保護及び目隠しを目的としていて、パウチをポケットに収納するので人の目にふれることがありません。撥水加工布を使用し防水性に富んでいます。

ストーマ造設後の入浴に関するご相談はヤガミホームヘルスセンターへ
ストーマを造設された後もお風呂を楽しむことは可能です。入浴には身体を清潔にするだけでなく、心身をリラックスする効果もあります。
温泉など外出先での入浴の場合、事前の準備や注意点を理解することで、安心して楽しむことができます。
この記事を参考に、快適な入浴時間を楽しむために、ヤガミホームヘルスセンターで入浴に関するストーマケア用品を検討されてはいかがでしょうか。
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ストーマ用装具について不安や疑問がある方は、ヤガミホームヘルスセンターへお気軽にご相談ください。
【ご相談窓口】
ストーマ用品オンラインショップ ヤガミホームヘルスセンター「e.よりそうだん」
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