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【医療費や生活をサポート】ストーマ保有者が知っておきたい社会福祉制度

ストーマ保有者(オストメイト)の中には、装具の費用や治療にかかる医療費、仕事との両立など日常生活において、経済的・社会的な不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。こうした不安を軽減する手立ての一つとして社会保障制度の利用があります。

この記事では、ストーマ保有者が知っておきたい社会保障制度をわかりやすく整理しました。医療費などの経済面でのサポートはもちろん、就労支援についても、申請方法を注意点とともに詳しく解説します。

ストーマ保有者(オストメイト)が利用できる社会福祉制度の一覧

医療費、ストーマ用品の購入費用、将来の収入など、ストーマ保有者が抱える経済的な不安を一人で抱え込む必要はありません。国や自治体が提供する公的な制度を活用することでこれらの負担を軽減できる場合があります。

以下では、ストーマ保有者が利用できる社会福祉制度を、大きく2つのカテゴリに分けて解説します。

【対象となる主な制度】

  • 医療費・ストーマ用装具の経済的負担を軽くする制度
  • 仕事や療養中の収入をサポートする制度

医療費・ストーマ用装具購入による経済的負担を軽くするための制度

この章では、ストーマ保有者にとって継続的な支出となる「医療費」の金銭的負担を軽くするための制度を解説します。条件を満たす方については「毎月の装具費用」の負担軽減も可能です。

以下でご紹介する制度は、それぞれが異なる役割で経済的な負担を軽くしてくれるものです。各制度の内容を順に確認していきます。

多様な公的支援が受けられる「身体障害者手帳」

身体障害者手帳は永久ストーマを造設した方が取得対象となります。オストメイトの場合、「ぼうこう(膀胱)または直腸の機能障害」の項目に該当します。
一時ストーマの方は基本的に対象外となっていますが、一時ストーマの方でも後述の「医療費控除」や「高額療養費制度」など、他の支援を利用することが可能です。
身体障害者手帳は、障害の証明にとどまらず、後述する「日常生活用具給付制度」の申請をはじめ、さまざまな福祉サービスを利用するための「証明書」のような役割を果たします。

手帳を取得することで、税金の控除や公共料金の割引など、多様な支援を受けることができます。

【身体障害者手帳で受けられる支援の例】

  • 日常生活用具(ストーマ用装具など)の給付
  • 税金の控除(所得税・住民税など)
  • 公共交通機関(JR・バスなど)の運賃割引
  • 高速道路など有料道路の料金割引
  • NHK放送受信料の減免 など

申請は、お住まいの市区町村の福祉担当窓口(福祉事務所など)で行います。

毎月の装具購入費を補助する「日常生活用具給付制度」

身体障害者手帳の交付を受けると「日常生活用具給付制度」の申請が可能です。こちらの制度を利用するとストーマ用装具の購入費の補助を受けることができます。

日常生活用具給付制度は、国が定める基準に基づき、市区町村が主体となって実施しています。市区町村により給付限度額(自治体が補助する上限金額)、給付額(実際に給付される金額)、対象商品が異なります。

ただし、この制度は身体障害者手帳を取得したすべての方が必ず利用できるわけではありません。本人や世帯の所得状況などによっては利用できない場合があります。

申請には、身体障害者手帳や業者が作成した見積書などが必要となります。まずはお住まいの自治体の障害福祉担当窓口に申請方法や給付の内容、利用条件について確認しましょう。

身体障害者手帳取得や日常生活用具給付制度の申請の一般的な流れについては、下記のページでもご確認いただけます。

※関連ページ:ヤガミホームヘルスセンター│ストーマ用品給付制度について

確定申告で税金の還付を受ける「医療費控除」

ストーマ用装具の購入費用は、治療に直接必要な費用として、所得税の「医療費控除」の対象となります。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告を行うことで納めすぎた税金の還付を受けられる制度のことです。会社員の方で年末調整を受けている場合でも、医療費控除を受けるにはご自身で確定申告を行う必要があります。

控除の申請には、医師が発行する「ストマ用装具使用証明書」と、装具購入時の領収書が必要になります。日常生活用具給付券を利用した場合でも、自己負担で支払った分は控除の対象となるため、領収書は必ず保管しておいてください。

※「医療費控除」は、ストーマの種類や手帳取得の有無にかかわらず、要件を満たせばどなたでも利用できます。
※医療費控除の適用可否や控除額は、個々の状況により異なります。詳細は税務署や税理士にご相談ください。

手術や治療での高額な自己負担を抑える「高額療養費制度」

ストーマの造設手術や入院、その後の化学療法など、1か月(月の初日から末日まで)の医療費が高額になった場合に、自己負担額を一定の上限までに抑える「高額療養費制度」があります。

この上限額は、年齢や所得によって定められており、上限を超えて支払った分は、後から申請することによって払い戻しを受けることができます。

さらに便利な方法として、入院や手術の予定が事前にわかっている場合は、ご自身が加入している健康保険(全国健康保険協会〈協会けんぽ〉や健康保険組合など)に申請して「限度額適用認定証」をあらかじめ取得しておくことをおすすめします。この認定証を医療機関の窓口で提示すれば、支払いを自己負担限度額まで抑えることができ、一時的な立て替えの負担を軽くすることができます。

※「高額療養費制度」は、ストーマの種類や手帳取得の有無にかかわらず、要件を満たせばどなたでも利用できます。

仕事や療養中の収入をサポートするための3つの公的支援

ストーマを造設した後は、医療費などの「支出」面だけでなく、「体力的に以前のように働けるだろうか」「治療で休んでいる間の収入はどうなるのか」といった「働き方」や「収入」の面での不安を感じる方も少なくありません。

この章では、そうした状況を支えるための3つの公的支援「障害年金」「傷病手当金」「就労支援」について解説します。それぞれが、将来の生活、療養中の生活、そして職場への復帰といった異なる場面で、大きな助けとなります。

将来の生活基盤を支える「障害年金」

障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などに制限が生じた場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる公的な年金です。ストーマを造設し、一定の要件を満たす場合、この障害年金の受給対象となる可能性があります。

障害年金には、初診日(障害の原因となった病気やけがで初めて医師の診療を受けた日)に加入していた年金制度に応じて、「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類があります。

受給するためには、初診日の証明や、それまでの保険料の納付状況(保険料納付要件)など、いくつかの条件を満たす必要があります。手続きは複雑な場合もあるため、まずは年金事務所や、年金の専門家である社会保険労務士に相談することをおすすめします。

療養で働けない期間の所得を補償する「傷病手当金」

傷病手当金は、主に健康保険(協会けんぽや会社の健康保険)に加入している方が対象となる給付です。国民健康保険の場合は自治体によって給付内容が異なり、傷病手当金は「任意給付」となっているため、対応していない自治体もあります。詳細はお住まいの市区町村の窓口でご確認ください。

支給を受けるには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。

  • 業務外の事由による病気やけがの療養のための休業であること
  • 仕事に就くことができないこと
  • 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと(待期期間)
  • 休業した期間について給与の支払いがないこと(給与が支払われても、傷病手当金の額より少ない場合は差額が支給されます)

支給期間は、支給が始まった日から通算して最長1年6か月です。1日あたりの支給額は、おおよその給与の3分の2に相当する額(※標準報酬日額の3分の2)が目安です。

職場復帰や自分に合った働き方を探す「就労支援」

金銭的な支援だけでなく、ストーマを保有しながら働く方を専門的にサポートしてくれる公的なサービスも充実しています。

たとえば、「ハローワーク」には障害のある方のための専門窓口が設けられており、専門の職員が一人ひとりの状況に合わせた職業相談や求人紹介、就職後の職場定着支援までを一貫して実施しています。

また、より身近な地域で就労面と生活面の両方から一体的な支援を受けられる「障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)」も全国に設置されています。ここでは、就職活動のサポートだけでなく、生活習慣の管理や福祉サービスの利用に関する助言など、安定して働き続けるための幅広い相談に応じてくれます。

これらの機関は、障害の特性に理解のある企業の求人情報を多く持っているほか、就職後の定着支援も行っているため、安心して相談することが可能です。

ストーマに関するご相談はヤガミホームヘルスセンターへ

この記事では、ストーマ保有者(オストメイト)の方が利用できるさまざまな社会福祉制度について解説しました。医療費や装具代の負担を軽くする制度から、療養中の生活や将来の収入を支える制度、そして就労をサポートするサービスまで、多くの公的支援が存在します。

制度の申請には、書類の準備や窓口での手続きなど、少し手間がかかることもありますが、ためらう必要はありません。まずはご自身の状況でどの制度が利用できそうかを確認し、お住まいの市区町村の窓口や、年金事務所、ハローワークなどに相談することから始めてみてください。

ヤガミホームヘルスセンターでは、ストーマ用品に関する専門知識を持ったスタッフが、皆さまの用品選びをサポートするためのご相談に応じています。ストーマ用品に関するお悩みやご相談がございましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。専門的な知識と温かい心で、皆さま一人ひとりの生活に寄り添い、安心をお届けします。

※各制度の詳細な条件や給付内容は、お住まいの自治体によって異なる場合があります。制度の利用をご検討の際は、必ず事前に各担当窓口で最新の情報をご確認ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の受給可否を保証するものではありません。

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